【ゾーニングって?】理想の外構の為に、業者選びよりも先にするべき事を徹底解説!
外構って何から考えていけばいいのかわからない……。
それなら、あなたの土地をエリアごとに区切ることからはじめましょう。
家づくりと並行して外構工事については早いうちから考えていく必要があります。
でも、工務店やハウスメーカーは家を建てることを最優先に考えているので、なかなか話を聞いてもらいづらいですよね。
そんなあなたが今、できることは『ゾーニング』をして全体のイメージをつかむことです。
ゾーニングをすることで未来のあなたの暮らしをイメージをすることができる上、外構についての話を業者とする時にも「こんな感じにしたい!」と明確に意思を伝えることができるので、庭づくりの第一歩として最初にしておくと良いでしょう。
- ゾーニングの必要性について知ることができる。
- ゾーニングをする時の手順。
- 未来の自分を想像しながら外構について考えることが大切。
- 家の位置や向きによって庭は変化する。
ゾーニングとは、土地をエリアごとに区切ること
ゾーニングって何?
ゾーニングとは、冒頭でも言ったとおり、土地をエリア毎に区切ることです。
全面道路から玄関までをつなぐアプローチ、駐車スペースや庭、サービスヤード等のエリアを、将来の家族の暮らしを想像しながら区切っていきます。
この作業は家のプランニングと同時進行で始めることをおすすめします。
外構に必要な4つのゾーン
何か難しそう。
コツさえ掴めば簡単ですよ。
それでは、ゾーニングをする為に抑えておきたい4つのゾーンについて説明します。
抑えておきたい4つのゾーン
- 駐車スペース
- 玄関アプローチ
- サービスヤード
- メインガーデン(庭)
駐車スペース
まずは駐車スペースです。
車を所持しているなら敷地内に車を停めておくスペースは必ず必要です。
駐車場の広さは普通車を駐車するなら5.0m×2.5m以上は必ず必要で、余裕を持って利用するには幅は3.0mを基準にするとよいでしょう。
これは、道路に面している部分に、必要な台数分確保しましょう。
イメージをつかみやすいように、私の家を例に出して説明していくので、あなたの家に当てはめて考えてみてください。
玄関アプローチ
次に玄関アプローチです。
玄関アプローチは道路から玄関をつなぐ道のことです。
駐車場と同じようにコンクリートで固めてしまっても良いですが、石材やタイル、インターロッキングブロック等、材質を変えることで自然と来た人を誘導することができます。
サービスヤード
次はサービスヤードです。
サービスヤードは勝手口廻りの屋外スペースや通路のことです。
一般的には選択物干し場やごみの一時保管スペースとして使われます。
私の家の場合、このスペースをほとんど活用していません。
ただの『通路』っていうイメージです。
強いて言うなら、冷暖房の室外機や汚水桝等を意識的にこの辺りに集めているぐらいですね。
このサービスヤードを広くとって、洗濯物を干したり、物置き場として利用したりすることで、上手く活用することができます。
メインガーデン(庭)
そして、最後に残った部分が、ガーデンスペース『庭』です。
この空間では、家族でくつろいだり、ガーデニングや家庭菜園をしたり、時にはバーベキューをしたり、使い方は自由です。
庭でしたい事を考えてみよう
ゾーニングができたら、空いている庭のスペースを使って何をしたいか考えてみましょう。
庭でしたかったこと(JUNCHAMの場合)
- 家族(友人)とバーベキュー
- 家庭菜園
私の場合、庭でバーベキューができるスペースが欲しいと思っていたので駐車場の奥にそのスペースを作り、妻がしたいと言っていた家庭菜園のスペースを玄関前に作ることにしました。
こちらが最終的なプランです。
この土地は約50坪程度とそれほど広いわけではありませんが、家の計画の段階から外構についても考えておくことで自由に使える空間をこれぐらいは残すことができます。
近年、新しく住宅地として区割りされた土地は40坪~60坪程度の広さに収まることが多いと思いますが、それでも諦めなければ十分あなたが望む庭ライフを送ることができる可能性はありますね。
ただし、土地に余裕があるわけではないので、友人を呼ぶ時は隣人に声をかけたり、普段から良好な関係を築いておく等の配慮をする必要はあります。
家の位置や向きによって外構の使い勝手は変化する。
でも、『家のプランニングと同時』っていうのは早すぎない?
そう思う気持ちはわかりますが、事実です。
私自身、このサイトの別記事で『外構業者選びは家のプランニングが決まったらすぐ始めるべき』という内容の記事を書いているのですが、『大まかなゾーニング』に関してはもっと早くするべきだと思っています。
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その理由は、同じ広さの土地に同じ大きさの家を建てたとしても、その家をどの位置に配置するかによって全く使い勝手が変わるからです。
家の配置パターン
- 土地の奥に横向き
- 土地の真ん中に横向き
- 土地の手前に横向き
- 土地の奥に縦向き
- 土地の真ん中に縦向き
- 土地の手前に縦向き
家の形を変えれば無数の選択肢がありますが、ここでは6つのパターンを例に見てみましょう。
土地の一番奥に横向き
土地の一番奥に横向きに家を配置することで駐車場スペースを広く使うことができます。
確かに道路と家の間にかなり広い土地ができるよね。
メリットは何といっても土地を有効に使うことができるということです。
駐車スペース・玄関アプローチ・庭の境目を曖昧にすることで急な来客にも臨機応変に対応することができます。
道路から家までの距離が長い分、見栄えの良い外構になりやすいですが、プライベートな空間を作ることは難しいです。
リビングからの掃き出し窓も道路に面した位置になりやすく、視線が気になりカーテンを開けられないという方も少なくありません。
土地の真ん中に横向き
次は家を道路側に寄せるパターンです。
道路側は車が縦向きに停められるスペース(5m程度)だけ確保し、家を前面に配置することで家の裏側に空間ができます。
庭を囲むように目隠しフェンスを設置することで、人に干渉されないプライベートな空間になりますね。
ただし、土地の広さによっては駐車場も、庭のスペースも中途半端になりやすいので注意が必要です。
土地の手前に横向き
家を更に道路側に寄せると、もっと広い庭をつくることができます。
全ての人におすすめできるわけではありませんが、更に道路側に家を寄せることで庭のスペースは広くなります。
道路に沿って駐車場を作るイメージです。駐車する車の向きによって出発時に車を出す方向が決まってしまうのがデメリットです。
駐車スペースの拡張もできないので来客時に車を停めておく場所を別に考える必要もありますね。
広いプライベート空間を作るには最も良い方法ですが、その分デメリットも多いということは知っておきましょう。
土地の一番奥に縦向き
次は土地の奥側に家屋を片側に寄せて縦向きです。
私の自宅もこの形がベースになっています。
普段の駐車スペースは車2台分ですが、庭のスペースと玄関アプローチの一部は車が停められるようにしているのでいざという時は4台までなら駐車することが可能になっています。
土地が広くない場合は、このように駐車スペースと他用途を兼用することで有効活用することができますね。
土地の真ん中に縦向き
次は家を少し前面に移動したパターンを見てみましょう。
この形の最大のメリットは、家の横のスペースを様々な用途で利用できることです。
例えば、普段は夫婦2人分の車を駐車し、来客時は家の横スペースを臨時の駐車にすることも可能です。
このように使うことで敷地を効率的に利用することができます。
土地の手前に縦向き
最後は、土地の手前に縦向きのパターンですね。
家を縦向きに、道路側いっぱいに寄せることで、家の後ろのプライベート空間を最大限に広く使うことができます。
先ほどのパターンと同じように庭スペースを臨時の駐車場として使うことができるので、来客時にも対応することができますが、車は全て、縦列駐車になるのがデメリットです。
後ろにある車が外出するときは車を入れ替える必要があるので、全面道路が狭かったり、車通りが多い場合はこの形は採用しないようにするのが無難ですね。
もちろんこれは、私の家のような縦長の土地での話です。
土地の形状や大きさによって条件は変わります。
まとめ
今日のまとめです。
Point
- ゾーニングは土地をエリア毎に区切ること。
- ゾーニングを始めるタイミングは家のプランニングと同時がベスト。
- 『駐車スペース』→『玄関アプローチ』→『メインガーデン(庭)』の順番で決める。
- 未来の自分を想像しながら外構について考えることが大切。
- 家の位置や向きで外構は変化する。
ゾーニングはあなたが外構工事を成功させるために、すぐに始めることができることです。
『あなたが外構についてのビジョンを持っている』ことで、業者とのやりとりをスムーズに進めることができるので、できるだけ早い段階でしておくことをおすすめします。
外構工事業者の選び方については、こちらの別記事で詳しく解説しています。
気になった方は是非、読んでみて下さい。
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