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【ビオトープ】自宅の庭で睡蓮鉢を使ってめだかを飼ってみよう

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庭に小さなビオトープを作ってめだかを飼ってみましょう。

めだかは育てやすく、強い魚なので、屋外でも屋内でも飼育することができます。

特に外で睡蓮鉢やトロ舟等で飼育する場合、めだか本来の生息環境ににているのでほとんど手間がかからず、初心者でも簡単に育てることが可能です。

私も睡蓮鉢でめだかを飼っていますが、群れで泳いている姿を見ているととても癒されますね。

スペースが広くなくても大丈夫なので、庭先や玄関前で飼うことができるのも魅力です。

そこで今日は、庭やベランダで睡蓮鉢を使っためだかの飼育方法と注意点を解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • めだかを飼う為に必要なもの。
  • めだかの飼育方法。
  • めだかを飼う時の注意点。
  • めだかが買える場所

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目次

めだかを屋外で飼うために必要なもの

めだかを屋外で飼うために必要なものは次の4つです。

  • 飼育容器
  • 水草

最低限これだけあれば大丈夫です。

ブクブク空気が出るものはいらないの?

エアレーションですね。
屋外で飼育する場合、水草が光合成して酸素をつくるので必要ありません。

これから紹介する方法でめだかを飼うと、自然とバクテリアが住み着いて水質が安定するので水替えも最小限になります。

飼育容器

めだかを飼うための容器は、穴が開いていなくて水をためることができれば何でも大丈夫ですが、一般的には以下の4つです。

  • 陶器(睡蓮鉢等)
  • とろ舟
  • プラスチック容器
  • 発砲スチロール
スクロールできます
容器特徴価格

陶器(睡蓮鉢)
温度が変わりにくい
値段が高い
重い
5000円~

とろ舟
頑丈
お洒落ではない
4000円程度

プラスチック容器
値段が安い
古くなると壊れやすい
500円程度

発砲スチロール
温度が変わりにくい
値段が安い
お洒落ではない。
500円程度

どれも近くのホームセンターで買うことができますね。

めだかが生きている限りずっと同じ容器で飼い続けることになるので、値段は少し高いですが強度がある『睡蓮鉢』等の陶器で飼うことをおすすめします。

水槽の大きさによって飼えるめだかの数が変わるので注意が必要です。

一般的にめだか1匹に対して1~2ℓの水が必要といわれています。

例えば、12号(13ℓ)の睡蓮鉢なら10匹程度、容量が40ℓのとろ舟でめだかを飼うなら30匹程度が限度と覚えておきましょう。

めだかは簡単に増やすことができるので、どんな大きさの容器だったとしても最初は2~3匹の飼育から始めることをおすすめします。

今回は妻の実家に置いてあった睡蓮鉢(火鉢?)を使って作っていきます。

植木鉢として使っていたらしく、底に穴があいていたのでパテで埋めてゴリラテープを貼っておきました。

次に必要なのが、土です。

土を入れる目的は、バクテリアが生きることができる環境にするためです。

バクテリアって?
何か危なそうな名前……。

そんなことありませんよ。
バクテリアはビオトープを作る上で、欠かせない存在です。

めだかを始めとする生物が水中でくらしていると、エサの食べ残しやフンが出るので水が汚れてしまいます。

その生き物にとって有害な物質を分解して、生き物が住むことができる環境に整えるのがバクテリアの働きです。

このように、いかに自然に近い状態(上手く循環する環境)をつくることができるかが成功のカギとなります。

そのため、使用する土はバクテリアが繁殖しやすいように多孔質の物がいいですね。

こちらがビオトープでめだかを飼うときによく使われる土です。

  • 赤玉土
  • ソイル
  • 荒木田土
  • 田砂
  • 大磯砂
スクロールできます
容器特徴価格

赤玉土
バクテリアの住処になりやすい。
値段が安い
水草と一緒に育成できる。
粒が崩れやすい。

ソイル
バクテリアの住処になりやすい。
pHの変化を抑える効果がある。
水草と一緒に育成できる。
価格がやや高め。

荒木田土
バクテリアの住処になりやすい。
微生物の発生を促す効果がある。
自然の状態に近いビオトープが作れる。
栄養過多でアオミドロが発生しやすい。

田砂
めだかを傷つけにくい。
水質に影響せず扱いやすい。
自然な雰囲気のビオトープにしやすい。
可もなく不可もない。

大磯砂
粒が崩れにくく、長期使用が可能。
水が濁りにくい。
バクテリアは住めるが、他と比べ少し劣る。
栄養が少なく、水草が育ちにくい。

総合的に言うと、赤玉土・ソイルあたりが初心者には扱いやすいです。

ちなみに私は家庭菜園で赤玉土も使うので、それを使っています。

これが一番コストパフォーマンスが高いと思っています。

実際に底に敷いてみました。

ついでに実家の畑で拾ってきた石も配置してみました。

このように、鉢の中で高低差をつけることで見た目の印象が華やかになる上、猫や鳥などの外敵が来た時の隠れ家になります。

水がないと、当然めだかは生きることができません。

水の調達方法として考えられるのは以下の3つ。

  • 水道水
  • 井戸水
  • 川の水

川の水が自然の状態に近いのでいいと思われがちですが、汲む場所によっては有害な菌や不純物が水の中に入っている可能性があるのであまりおすすめできません。

では何がおすすめなのかというと、私が入れているのは、水道水です。

ただしこのような入れ方をするのは、まだめだかが入っていない最初だけですね。

水道水をめだかの飼育に使う場合の注意点が1つ。

水道水をそのまま入れてはいけない。

絶対にだめです。

水道水には殺菌の塩素(カルキ)が入っていますが、その塩素がめだかの体の表面の粘膜を傷つけてしまう可能性があり、めだかにとって非常に危険です。

ビオトープが完成したらすぐにめだかを入れてみたい気持ちはわかりますが、塩素が抜けるまでめだかを入れることはできないので注意しましょう。

水が減った時のたし水も、あらかじめバケツに汲んでから1日おいておいた水を入れるようにしましょう。

めだかが元気に暮らせる環境をつくるのも飼い主の役目ですね。

水を入れ終わった直後はこんな感じです。

水のにごりは時間がたつと落ち着いてきれいになりますが浮遊物はそのままなので取り除きましょう。

水草

鉢に水を入れて1日経つとこんな感じになります。

水が透き通りましたね。

ここに入っている水草は4種類(ホテイアオイ睡蓮ウォータークローバーウォーターマッシュルーム)です。

なぜ水草が必要なの?

ビオトープに水草を入れる理由は主に5つです。

  • 水の中に酸素を供給する。
  • 水をきれいにする。
  • 生体(めだか)の隠れ家になる。
  • 産卵場所になる。
  • 見た目が華やかになる。

水草には生物が生きていく上で欠かせないはたらきをしているだけでなく、隠れ家になったり、卵の産卵場所になるなど、様々な効果があります。

1つのビオトープの中に複数の水草を組み合わせて入れることでより自然な空間を演出することができますね。

水草の仲間は大きく分けて4種類。

  • 抽水植物
  • 浮遊植物
  • 浮葉植物
  • 沈水植物

それぞれの特徴と屋外のビオトープにおすすめの水草を紹介します。

抽水植物

抽水植物は水面から茎や葉を伸ばして生育する植物です。

代表的な植物はアシ・ヨシ・オモダカ等です。私達が普段食べているお米(イネ)もこの仲間です。

浮遊植物

浮遊植物は水面に浮かんで生育する植物です。

春から夏にかけてホームセンターのめだかコーナーで売られているホテイアオイが代表例です。

浮葉植物

浮葉植物は水中の土の中に根があり、そこから茎が伸びて水面に葉が浮いている植物です。

スイレンを思い浮かべるとわかりやすいですね。

沈水植物

沈水植物は全体が水の中にある植物です。

マツモ・アナカリスあたりが安くて手に入りやすいのでおすすめです。

実際にめだかを泳がせてみよう

それでは、実際にめだかを泳がせてみましょう。

ただし、めだかを入れる時は以下のことに注意しなければなりません。

  • めだかを泳がせるのは10日程度待ってから。
  • 最初は1~2匹のめだかから始める。
  • 水合わせをしてからめだかを放流する。

めだかを泳がせるのは10日程度待ってから

立ち上げ直後のビオトープの中には、まだバクテリアが定着していません。

その状態でめだか等の生物を入れると、エサの食べ残しやフンによってすぐに水質が悪化してしまいます。

ビオトープが完成してから水質が安定するまで、10日程度は生物の投入を控えるようにしましょう。

最初は1~2匹のめだかから始める

最初は1~2匹のめだかの飼育から始めると良いでしょう。

これはパイロットフィッシュといって、ごく少数の魚を先に飼育することで濾過バクテリアを増やす効果があります。

少ない数から徐々にめだかを増やしていくことでビオトープの成功確率が格段に上がります。

水合わせをしてからめだかを放流する

めだかをビオトープに入れる時には水合わせをしましょう。

ビオトープの中の水と買ってきためだかが入っている水は、一見同じに見えても実は全く違う水です。

めだかは比較的環境変化に強い魚ではありますが、いきなりビオトープの中に投入してしまうと急激な変化についていけないので、必ず新しく住む環境にすこしづつ慣らしてからめだかを放流するようにしましょう。

水合わせの手順は3ステップ

STEP
入れ物(袋)ごと水につける。

めだかを買ってきた袋や、容器ごと水につけて水温を合わせます。

STEP
少しづつビオトープの水を入れる。

ビオトープの水を少しづつめだかのいる水に入れていき、徐々にこれから住む水に均していきます。

STEP
めだかをビオトープに移す

めだかをビオトープに移します。この時も一気にいくのではなく、めだかが自分から出ていくのを待ちます。

この手順をゆっくりと時間をかけるほど、めだかにとってストレスが少なく引っ越しをすることができますね。

【ビオトープ】めだかの飼育方法

私が考えるめだかの屋外飼育の理想は『ひとつの生態系がその中で完成している』ことです。

生き物は互いに食べたり、食べられたりといった関係性のもとで成り立っています。

太陽の光を浴びて発生した植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、その動物プランクトンをめだかが食べます。めだかが排泄したフンは土の中のバクテリアが分解し、無害化する過程で植物の栄養源になります。

このように、私達が手を加えなくても生物が生きていくことができる環境をつくることがめだかの屋外飼育の目指すべきところだと思っています。

ビオトープの中の様子を見ながら、状況によって飼育方法を変えていきましょう。

エサはどのぐらい与えたらいい?

屋外飼育でめだかにエサを与える場合、自然発生する微生物の存在を考えなければなりません。

エサを与えすぎると食べきれずに水質が悪化してしまうので、めだかがエサを食べる様子を観察しながら少しづつ与えるようにしましょう。

注意点は2つ。

  • エサやりは1日に1~2回。
  • 季節や気温に応じてエサの量を変える。

だいたい5分で食べきれる量のエサを1日に1~2回与えます。

季節によってもエサの量を変え、行動が活発な夏場は多めに、あまり行動が活発でない冬場は少なめにします。

ちなみに私の場合、10月頃から少しづつ量を減らしていき、11月から3月頃までは全くエサやりをしません。

卵を産み始めたら量を増やすのもアリです。その場合、1回の量を増やすのではなく、回数を増やすようにするとエサの食べ残しによる水質の悪化を防ぐことができます。

ビオトープ内の水質が悪化するとどうなる?

ビオトープ内の水質が悪化するとめだかに元気が無くなり、最悪の場合、死んでしまうこともあります。

  • アンモニア濃度の上昇。
  • 亜硝酸塩の蓄積。
  • pH値の変動
  • 水の富栄養化

水質悪化の原因は複数ありますが、微生物の量が少なく水質が安定していないビオトープの立ち上げ直後が一番水質が悪化しやすいです。

水の状態を見て、水の色が黄色や茶色がかっていたり異臭がしだしたら水質悪化のサインなので、よく観察するようにしましょう。

それでも水質の悪化に気づくことができない場合があるので、定期的に水質検査キットで水の状態を確認することをおすすめします。

めだかと相性がいい生き物と悪い生き物

ビオトープ内でめだかと一緒に他の生き物を飼うことで、一層自然に近い雰囲気をつくることができます。

しかし、めだかと一緒に飼うことができる生き物と、逆に天敵になってしまう生き物がいることはご存じでしょうか?

ここではめだかと一緒に飼うことができる生き物と飼うことができない生き物を紹介します。

相性がいい生き物
相性が悪い生き物
  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • タニシ
  • ドジョウ
  • スジエビ
  • ザリガニ
  • 金魚

相性がいい生き物

めだかと一緒に飼うとメリットがある主な生物は以下の4種類です。

  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • タニシ
  • ドジョウ

ヤマトヌマエビ

めだかを屋外で飼育する場合どうしてもコケが発生しやすくなりますが、ヤマトヌマエビはそのコケを食べてくれるので積極的に一緒に飼いたい生き物です。

ただし、繁殖には汽水(海水が混ざった水)が必要なため、ビオトープの中で自然に増えることはないので定期的にビオトープ内に入れる必要があります。

ミナミヌマエビ

ヤマトヌマエビと同様に、ビオトープ内のコケを食べてくれます。

淡水のみで繁殖することができるので、稚エビ(ゾエア)の隠れる場所が確保できていればビオトープ内で勝手に増えることができます。

ただし、個体の大きさがヤマトヌマエビと比べて小さく、成長しても2~3cm程度なのでコケを食べつくすにはかなりの数が必要です。

タニシ

水中の植物プランクトンを食べて水を浄化し、透き通った水にします。

めだかの稚魚をグリーンウォーターで育てたい場合には向いていないので、控えるようにしましょう。

ドジョウ

水の底でめだかが食べ残したエサを食べてくれます。

相性が悪い生き物

上に書いた生物とは逆に、一緒に入れてしまうとめだかに悪影響を与えてしまう生物もいます。

  • スジエビ
  • ザリガニ
  • 金魚

スジエビ

ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビと同様に小型のエビで体長は2~5cm程度ですが、肉食性で凶暴なのでめだかを襲って食べてしまう可能性が高いです。

川で捕ってきたエビにはこのスジエビも混ざっている可能性があるので、見分けがつかない場合は入れないようにしましょう。

ザリガニ

こちらも肉食なのでめだかを捕食してしまいます。

絶対に入れてはいけません。

金魚

金魚がまだ小さいうちは一緒に飼えないことはないですが、大きくなった金魚は口に入ったものは飲み込んでしまうので、小さなめだかであれば食べてしまいます。

与えるエサも違うので、一緒に飼うのはやめておきましょう。

めだかはどこで入手することができる?

めだかは、アクアショップやホームセンターで購入することができます。

最近はめだか人気が高まっているので、代表的な品種の『ヒメダカ』・野生めだかを繁殖させた『黒めだか』はもちろん、品種改良を重ねて生み出されたカラフルなめだかもホームセンターで売られていますね。

  • ホームセンター
  • アクアショップ
  • めだか専門店
  • ネットオークション
  • ネット販売
  • SNS(Instagram等)
  • 知り合いにゆずってもらう
  • 自分で捕獲

主にこれだけの入手方法があります。

私の場合、最初はホームセンターで飼った普通のめだかを育てていましたが、偶然見つけためだか専門店のめだかが綺麗すぎて気付いたら一鉢増やしていました。

ちなみにこちらは、夜桜という品種の改良めだかです。

改良めだかと言うと、難しそうなイメージをもつ方がいるかもしれませんが、気に入った1つの品種のめだかであれば鉢の数もそれほど増えないのでおすすめです。

めだかを飼う上で大切なこと

めだかを飼い始めたら、責任をもって育てましょう。

めだかを飼う人に必ず守ってほしいことは、飼い始めためだかを川に放流しないことです。

『めだかの学校』の歌でもよく知られているめだかは私達にとって身近な魚ですが、野生のめだかは絶滅危惧種2類に指定されています。

それならどんどん放流したほうが数が増えるんじゃない?

そう思って良かれと思ってめだかを放流してしまう人がいますが、それは絶対にしてはいけません

日本にいるめだかは地域によって特有の遺伝子をもっていることが確認されています。

めだかを放流することによって観賞用めだかや、他の地域のめだかとの交雑が一度でも起きてしまうと純血種の保全は難しくなってしまうため、絶対に避けなければなりません。

めだかに限らず、生き物を飼い始めたら最後の一匹まで責任をもって育てることが飼い主の責任ですね。 

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